【2021.07.09 追記】
Android SDK v3.0.1のリリースを行い、本事象の修正が完了しました。
https://github.com/skyway/skyway-android-sdk/releases/tag/v3.0.1
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Androd OS 10/11にて、VP8ハードウェアデコーダを利用しようとした際に、以下のエラーメッセージが表示され、アプリケーションがクラッシュする事象が報告されています。
Texture width must be positive, but was 0
このエラーは、Android OSのハードウェアデコーダ実装に起因するエラーとして以下に報告されています。
Issue 12492: Android: avoid crashing if HW decoder reports zero width or height
発生環境
Android OS 10/11がインストールされたVP8ハードウェアデコーダ搭載端末にて、ハードウェアアクセラレーションを利用するWebRTCアプリケーションを動作させた場合に、上記事象が発生します。
バージョンを問わず、SkyWay Android SDKを利用したアプリケーションでも発生する可能性があります。
ワークアラウンド
上記エラーを回避するためのワークアラウンドは以下になります。
- ハードウェアコーデックの使用を無効化する
PeerOptionのhwcodecをfalseにすることで、ハードウェアコーデックの使用を無効化することができます。 - VP8以外のコーデックを使用する
通話時に使用する映像コーデックをVP8以外(H.264、VP9等)に指定することで、上記の問題を解決できます。
CallOption、AnswerOption、RoomOptionから使用する映像コーデックを指定できます。- CallOption
- AnswerOption
- RoomOption ※SFU RoomはVP8しか利用できないため1のワークアラウンドでご対応ください。
SkyWayの今後の対応
Android SDKで利用するWebRTCエンジンで本件への対処が実施されているため、同SDKのアップデートを検討しています。
対応状況に関する最新情報は、本記事の更新でお知らせします。
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お知らせに更新があります。
- 更新内容: Android SDK v3.0.1のリリースを行い、本事象の修正が完了しました。
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