【2021.08.23追記】
2021年8月3日、GoogleがWebMediaPlayersの生成上限数を1000まで拡張する変更を実施しました。
本問題を回避するために、最新版のChrome M92をお使いください。
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Chrome M92にて、WebMediaPlayersの生成数に制限が入り、1画面上で利用できるAudioタグ、Videoタグの合計数が制限されました。デスクトップは75、モバイルブラウザは40以上WebMediaPlayersを生成しようとした際に以下エラーが発生します。
[Intervention] Blocked attempt to create a WebMediaPlayer as there are too many WebMediaPlayers already in existence. See crbug.com/1144736#c27
エラーの詳細については以下Issueで議論されています。
Issue 1232649: the "too many WebMediaPlayers" intervention is breaking WebRTC functionality
この変更に伴うSkyWayへの影響として、多人数通話を行うWebアプリケーションにてエラーが発生する可能性があります。
発生環境
Chrome、Edgeのバージョン92をお使いで、1画面あたりに描画されるAudioタグとVideoタグの合計数が制限を越えた場合、エラーが発生します。
ワークアラウンド
上記エラーを回避するための現時点でのワークアラウンドは以下になります。
- Chromiumブラウザ以外のブラウザを利用する
FirefoxやSafari等のブラウザをご利用いただくことで上記エラーを回避可能です。 - タグの数を減らす
同一のMediaStreamをAudioタグとVideoタグを分けて描画している場合は、Videoタグに集約することで、タグの合計数を減らし、制限に引っかかりにくくすることは可能です。
※ 一部のiOS Safariバージョンでは、Videoタグに集約することでビデオが複数再生できなくなる可能性があります。ご注意ください。 - ブラウザ起動時にWebMediaPlayersの生成上限数をカスタム設定する
コマンド上からChromeブラウザを起動する場合、--max-web-media-player-countオプションを付けることでWebMediaPlayersの生成上限数をカスタム設定することが可能です。
以下は、Mac OSのPCからWebMediaPlayersの生成上限数を1000に引き上げるコマンド例になります。
/Applications/Google\ Chrome.app/Contents/MacOS/Google\ Chrome --max-web-media-player-count=1000
今後の対応について
Googleが現在対応を進めており、直近ではWebMediaPlayersの作成数上限がデスクトップは200、モバイルブラウザは100まで拡張される予定です(コミット内容)。
今後変更になる可能性もありますので、詳しくは上記Issueの議論をご確認ください。
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